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2021.09.08ボヤ騒ぎも想い出に。フルスケルトンリノベーション現場より

解体工事中は、お客様から色々な『家の歴史』を聞く機会があります。
こちらの現場でも、「いやぁこどもが小さい時に、お風呂場で空焚きして、ボヤ騒ぎを起こしたんだよねぇ」と。黒焦げの梁を見上げながら、当時の想い出をお父様がお話下さいました。
二階にいた時、煙が気になり、その煙が出ている押し入れ(お風呂の真上に位置した)を開けた瞬間!「バックドラフトって、本当に恐ろしいね。」と、腕に今も残る火傷の跡を見せて下さいました。



幸い、近隣の方々の助けもあり消火活動も早く、ボヤ程度で済んだから良かったものの、少し遅れていたら被害はもっと大きくなっていたのかもしれません。そんな難事をくぐり抜けて来た家だからこそ、思い出がある。
孫との同居を楽しみにしているお父様と、ご家族皆様の思いを胸に、二世帯同居フルスケルトンリノベーション工事は進んで行きます。

一級建築士 山口弘人

*写真は、浴室部分の延焼部分と、柱等の腐れと蟻被害のようす。築年数が30年以上経過した家の在来浴室(ユニットバスではない)では、このような被害はよく確認されます。