住まいの仕事に関わっていると沢山のご家族とお会いする機会が多くなります。
住まいをリフォームする動機も様々。
家族構成や年代、それぞれの状況もまた人それぞれ。
毎回勉強になる事や考えさせられ出来事が多く
他の仕事では味わえない経験をさせてもらえる
数少ない仕事では無いかと感じています。
そんな中、数年前にあったとても楽しいお話をひとつ。
そのお客様との出会いは奥様からのある一通のメールから始まりました。
ご主人の転勤でそのご家族はアメリカにお住まい。
数年後には日本へ帰国する予定だが残してきた住まいが心配。
アメリカの暮らしにも慣れ、果たして帰国後に狭い我が家で
快適で過ごせるのかも心配・・・
そんな時インターネットで当社を知り、遠く離れた日本の
会社に相談をされてこられました。
また、そのご家族以外にも、他の多くの転勤者ご家族が
共通の悩みを抱えているとも書かれていました。
社内でどう対応するか考えている時、社長の一言。
「じゃあアメリカまで出向いて相談会を開きますか!?」
お客様にその旨を連絡したところ、驚いておられたのと同時に、
もし来てくれるのなら自宅にそんなご家族を招いて
ホームパーティのような場を設けるから協力させて!とのお言葉。
季節はちょうど今頃。ハロウィンが終わりクリスマスに向けて街中がなんとなく
落ち着かない感じのとても寒い季節でした。
そして慌ただしく準備をしてスタッフ、社長含めて3人で訪問。
写真のような場となりました。
当時の下野新聞にもこの事がなぜか?(笑)取り上げられ話題ともなり
訪問先の方々が帰国されるタイミングでお仕事をさせて頂いた。。。
そんな事がありました。
私たちの会社の経営理念である
「インテリアデザインを通してお客様、社員、皆を豊かにする」
というものがありますが、行動を起こす事で得られた感動や感謝の言葉は、
じっと待っていても訪れず、自ら行動する事で結果が得られるんだという事を
身を持って体験した出来事でした。
損得勘定から言えば経費その他を考えても無駄と考えられるかもしれない行動も、
自分達がこの地域で、そして社会に役立てる事は経営理念が表していると
改めて感じました。
カタチの無いものに命を吹き込み、価値あるモノに変えていくこの仕事は、
自分達に何が出来るのか?を考える事から始まるのだと、
その後の仕事で常に考えるようになったきっかけとなった出来事でした。
:::::S.OHMIYA:::::