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2018.04.01走る犬のお話

【家にある「犬走り」って何のこと?】

家の敷地に「犬走り」という場所があるのをご存知ですか? 犬がいなくても「犬走り」。どんな由来があるのでしょうか。

■細い部分が犬走り
家の敷地内、家の外壁から外側を囲む細長い外構部が「犬走り」です。犬が走り抜けるくらいの細い通路というイメージです。
雨樋のない時代、屋根から落ちた雨を跳ね返さないで家を守るなどの働きがありました。
現代では、建物の軒下にコンクリートを打ったり砂利を敷いたりするものも多くあります。砂利は雨を返さず、歩くと音がするので、防犯にも役立ちますよ。

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■歴史の古い言葉
「犬走り」は古来よりある日本語です。もともと、築地(ついぢ)と呼ばれる、土塀と溝との間の狭くて長い空き地を指します。
たとえば、鎌倉時代に書かれた「保元物語」には「門より西、築地の犬走に打ち出で」とあります。後には、お城の垣と堀の間の空き地を指すようにもなりました。
戦国時代に記された「築城記」には「土居の塀より内は武者ばしりといふ也。外は犬走りといふ」とあります。
さらに、江戸時代になると、そういう通路を通る人の様子から、ちょこちょこ小股に走ることを指したそうです。

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