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2022.01.13シリーズ建築について『断熱』

年が明け、成人式も終わり、そろそろ通常モードに戻る頃。皆さんいかがお過ごしですか?
私は、お休みの日、友人家族と焼き芋を作りを楽しみました。
近くの山に行き、子供たちと落ち葉を拾い、BBQコンロで炭を熾し、焼き芋投入。
遠赤外線の効果で、とっても美味しい焼き芋を食べることが出来ました。

さて、2022年初のブログは、昨年から連載している、シリーズ建築の『断熱』について。
住宅展示場のモデルルームを見て回ると、「一体全体、どの断熱がいいのかわからない。」と、困惑してしまう方も多いのではないでしょうか。

これは、断熱以外の建築資材でも言えることですが、最終的には「自分自身が満足できるかどうか。」で決めるしかありません。
一般的に市場に出回っている断熱材は、グラスウールです。
「ウチそれそれ」と、ご存じの方もいらっしゃるかと思いますが、このグラスウールも等級によって、その効果が全く異なりますので、ご自身の居住エリアによって適正に選ぶことをお勧めします。
グラスウールとは、鉱物(ガラス)を細い繊維状に加工した物で、壁・天井・床など全体的に施工でき、価格も安価なため広く普及しています。燃えにくく、吸音性が高いことから防音に利用されることもあり。繊維の密度が高まって厚みが増すほど、断熱性もアップします。一方で、湿気に弱いというデメリットがあるため、防湿・結露対策が必要です



セルロースファイバー

こちらは、新聞紙や段ボール、おがくずなどの天然木質系原料を綿状にした物で、見た目は濡れた新聞のよう。内部にホウ酸や硫酸アンモニウムを浸透させ、難燃性や防虫効果も高めています。吹き付けていく充填工法で施工するため、隙間を作らず、高い気密性を確保できます。素材自体が本来持つ吸放湿性が、内部結露の発生を抑制。環境に優しく、防音や吸音にも効果があります。一方で、価格が割高であること、専門業者を探す必要があることがデメリットとされます。

断熱材は、壁等の中に入ってしまうので、住んでしまえば気にすることもなくなってしまいます。
だからこそ、家を建てる時にはその特性と効果の情報を集めてみましょう。

一級建築士 山口弘人