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なぜ平屋が人気なのかが住んでみてわかった件

建築士山口です。今週は、最近の平屋ブームを検証し、実際に私が平屋暮らしをした経験も踏まえ、『なぜ平屋が人気なのかが住んでみてわかった件』と題して、お伝えしてみたいと思います。


まず、どのような理由から平屋を求める人が増えているのかを考えてみました。


①進む高齢化社会: 多くの地域で高齢化が進んでおり、高齢者の増加に伴って、住みやすく、アクセスしやすい住宅が求められています。平屋はバリアフリーであり、階段がないため、高齢者や身体的な制約のある人々にとって理想的な住宅形態とされています。東京など都市部でバリアフリーマンションの人気が高まっていることも、この高齢化に深く関連していると予想できます。


そして、②地震のリスク:今年も1月1日に能登地震があり、日本全土で地震への不安は 地震が頻発する地域では、平屋は揺れに対して安定しているとされ、安全性が高いとされています。(ただし、屋根の重量が極端に重い場合などは除く。)これが平屋の需要を増加させている一つの要因だと思います。(この度の地震により亡くなられた方々のご冥福をお祈りし、ご遺族の皆様にお悔やみを申し上げます。また、被災された皆様に心からお見舞い申し上げます。)


③バリアフリー住宅の需要: 上下階に上り下りする階段も必要なく、平屋は段差のないバリアフリー住宅に仕上げやすい構造だと言えます。これにより、身体的な制約のある人々や車椅子の利用者にとっても利便性が高いため、バリアフリー住宅の需要が増加しているのだと思います。


④ライフスタイルの変化: 近年、『持ちすぎない暮らし=シンプルライフ』が、住宅に求められる傾向にあります。平屋は一つの平面に広がる構造で、生活がシンプルで効率的になりやすいため、このようなライフスタイルの変化に合致してもいるのだと思います。


私なりに考えつくところを数点列挙してみましたが、このような要因が重なり、現在平屋が増えていると考えられます。(ただし、地域や個々の好みによっては、階建ての住宅が選ばれることもあります。)


水曜日ブログ本文では、この『平屋暮らし』をより掘り下げて記述してありますので、ぜひこちらもご覧ください。