築40年のS邸は、部屋数が多くとにかく広い。物が多く部屋が物置化したり、生活スタイルの変化で使い勝手が悪くなったりしていた。キッチンの天窓や屋根からは雨漏りがし始め、地面の湿気や冷気で、押入れがカビ臭く、床がぺこぺこしだし、洋間も冬の寒さが年々こたえてきた。
家族6人で喜怒哀楽を分かち合い仲良く暮らしてきたが、ご両親が亡くなり、子ども達も社会人になった。ご夫婦もそれぞれ定年を迎えて、これからの暮らしを考えた時、もっと快適な生活を思い描くようになった。どっしりと頑丈にできている家を壊すのはもったいないし、思い出もたっぷりあることからリ フォームすることを選択。
まずは、ドクターリフォームサンセイの整理収納アドバイザーから暮らし方のアドバイスをもらい、いらない物の処分から始まった。既存のサッシや家具、小物や衣類にいたるまで、活かせるものは最大限利用し、使い勝手のよい収納スペースをたくさん確保。家族それぞれの生活パターンに合わせた間取りと動線、床下の補強、ペット臭に対応した壁、快適さを追及した照明など、様々な改善が行われた。「使ってみて、“なるほど”と納得。プロのアイデアはすごい!大きな船に乗った気持ちで信用しきっておまかせした」と。
今では、居心地の良いLDKに家族が自然と集い、家族団らんの時間が増えたそうだ。趣味を楽しむスペースや寛ぐ場所も整い、「たとえ車椅子生活になっても安心」と満足げだった。
写真は、仲むつまじいSさんご夫妻と、㈱ドクターリフォームサンセイ代表の一級建築士 山口弘人(右端)。絵画はご主人作。ペット好きなので、消臭力のあるエコカラットの壁を採用。