車いす対応住宅『ミタス』
「地元で社長になる」という夢を25歳の春に達成した?潟Iーリアル代表取締役の大塚訓平さんは、「街づくりと街興し」をテーマに土地の有効活用で業績を伸ばし始めた矢先に、不慮の事故で脊髄を損傷し、車いす生活を送るようになった。
「命があれば、あとはかすり傷」と前向きに考え、“車いす社長”として、自宅を兼ねたバリアフリー体験型オープンハウス「mi+ta+su」(ミタス)を完成させ、障がい者のみならず高齢者、ひいては健常者にも使いやすい住環境を提案中。
実際の暮らしを体験できるこのオープンハウスは、公私共に仲の良いドクターリフォームサンセイ山口弘人代表が、大塚さんの提案をもとにアドバイスを加え形にしたもの。「『息吹の家』からも、たくさんのヒントをもらった」と大塚さんは振り返る。
事務所と自宅を分けるスロープは、仕事とプライベートをきっちりと分ける役割を果たし、大塚さん曰く「“通勤3秒”で全く違った雰囲気に切り変わる」と。
また、ただ“楽”であればいいと、全てにバリアフリーを取り入れるのではなく、例えば筋力を保つためにも、できる範囲での負荷も取り入れるなど、未来を見据えた住環境になっている。幅や高さのバリエーションをもたせ、その違いや使いやすさを実際に体験し比較できる。自分の暮らし方に合う間取りや機能を選択できるのも、このオープンハウスならではの特徴だ。
(株)オーリアル
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