かつて私たち Banana works LABO は、住宅だけでなく店舗やオフィスのリノベーションも手がけていました。飲食店の開業や美容室の改装、オフィスの内装デザインなど、多彩な現場で空間づくりを学び、楽しさも味わいました。しかし、心に深く残ったのはいつも「家」での出来事でした。
例えば、宇都宮市内の築40年の木造住宅。冬は底冷えし、床から竹の子が顔を出すほどの老朽化で、ご家族は長年、寒さと使いにくさに悩んでいました。私たちがリノベーションを手がけた後、ご夫婦は「これで孫たちを安心して呼べる」と涙ながらに喜び、子どもたちは新しいリビングや子ども部屋を駆け回りました。住まいが生まれ変わることで、家族の笑顔が増え、暮らしが豊かになる瞬間――これこそ、住宅リノベーションの本質です。
また、別の事例では二世帯住宅へのリノベーション。老朽化した実家を改修し、親世帯と子世帯が快適に暮らせる間取りに変更しました。断熱改修や内窓の設置で冬の寒さを解消し、家族のプライバシーと交流のバランスも確保。完成後、お客様は「今まで家にいる時間が楽しみになった」と喜んでくださり、リノベーションが単なる改修ではなく、暮らしの質そのものを向上させることを改めて実感しました。
店舗やオフィスのリノベーション、公共事業では、「売上」「効率」「規制」に縛られる場面が多く、住む人の人生に寄り添う自由な提案は限られます。私たちは、目の前のお客様と直接向き合い、家族の暮らしに寄り添う住宅BtoCに徹することで、初めて「感動」と「価値」を提供できると考えています。

住宅リノベーションは、単なる工事ではありません。老朽住宅の再生、二世帯住宅の間取り変更、断熱改修や耐震補強など、技術的な提案と暮らしに沿った設計を組み合わせることで、家族の未来を形にするのです。BtoCであることの利点は、家族の想いを直接受け止め、長期的な視点で最適な提案ができること。これにより、お客様一人ひとりに最適なリノベーションが実現します。
だからこそ、Banana works LABO は住宅リノベーションに徹し、店舗改装や公共事業には手を広げません。私たちの使命は、「家族の物語を紡ぐ住まい」をつくること。家族の笑顔、暮らしの充実、そして安心できる未来のために、住宅リノベーションのプロフェッショナルとして全力を尽くしています。
そして、これを実際に体感していただく場として、Banana works LABO では毎月、完成リノベーション物件のOPEN HOUSEを開催しています。実際の住まいを見ながら、断熱や耐震、間取りの工夫を含めたリノベーションのアイデアを感じていただけます。
