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自分の部屋かと疑いました

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マンションの狭苦しさがいやでしたが、同じ面積でもアイデア次第で使い勝手や印象が変わります。

鈴木千恵子さんは、鳳流という日本舞踊の師範として、マンションの自宅を稽古場として使っています。


 マンションは二十一年前の新築時に購入したものです。五年住んだ後、業者を通して貸すことにし、その間は東京へ行っていましたが、何かと使い勝手の良いハローページ(電話帳)を携えていました。なにげなく住宅の職業欄を眺めていると、「ドクターリフォーム/サンセイ」という名前が目に飛び込んできました。「王様か何かの三世という意味なのかしら。それにしても印象的な名前だわ」と強く記憶に残ったと言います。その後、何度か電話で問い合わせをしたこともありましたが、本格的に接触をもつようになるのは昨年、宇都宮に戻ろうと考えてからです。


 貸していた部屋に住もうと思い、久しぶりに扉を開けた時、あまりの汚さに唖然としてしまいました。「とても住めるような状態ではない。終の住処となるようきちんと直そう」と思ったのです。そこで打診をしたのがドクターリフォーム/サンセイです。それまでにもいくつかのリフォーム業者に仕事を依頼した経過がありましたが、それまでいい業者に当たったことがなく、一抹の不安をおぼえましたが、こういう面白いネーミングを考えるのだから何か他とは違うのではないかとピンときたそうです。


 実際に会うと、第一印象から仕事に対する意欲が違っていたと鈴木さんは言います。鈴木さんの感性や趣味を理解し、理想的な住まい方を形にできるよう、担当者は三ヶ月ほど繰り返し打ち合わせに訪れました。


 鈴木さん側から出した条件は、友人に預けてある思い出深い大きな障子を使うこと。上品な格子がとても気に入っていたのです。


 そこで、その障子のイメージに合わせてプランを練っていこうということになりました。玄関を入った瞬間、マンション特有の狭苦しさを解消させるためにホール部分を広げ、上部には格子の欄間を入れました。舞踊の稽古にも使うリビングの床は以前のままですが、間仕切りには障子と格子戸を絶妙にミックス。やはり上部には欄間を設け、その真ん中は何も入れずスルーにするという大胆なアイデアも。キッチン、トイレ、浴室などの水回りの間取りそのものはいじりませんでしたが、機器や装飾を一新。結果的にそれまでとはまったく異なる住まいに変身しました。


 工事期間中、鈴木さんは東京に住んでいたため、打ち合わせはすべて電話かファックス。工事の途中経過を覗いたことはありませんでした。


 さて、工事が仕上がり、引っ越しの前に部屋を訪れた日のことです。期待に胸を躍らせながら玄関ドアを開けると、およそマンションとは思えない情感あふれる空間が広がっていました。格子が散りばめられ、奥行きの深さが強調されています。日本舞踊のイメージにぴったりの空間となって施主の来訪を待っていたかのようです。


「時間を丹念にかけて私の好みを理解していただき、結果的にこのような素晴らしい住まいを作っていただきました。夜はこの格子から漏れる光がことのほかきれいなんですよ」


 鈴木さんはとても満足そうにそう語ります。


 また、ある方は「歌舞伎の楽屋のよう」とも表現しました。


「私は意外に飽きっぽい性格なんですが、この部屋は全然飽きがきませんね。使うほどに味わいが増してくるという感じがします」


 どこか直したいと思うような箇所はありますか、と訊ねました。「まったく、ありません」というご返事でした。


 終の住処でありながら稽古場でもある部屋は、住むほどに磨かれていくような佇まいを感じさせます。一にも二にも、リフォームを成功させる秘訣は、施主の生活スタイルや好みを把握すること。「ドクター」の名がつく理由がそこにあるのです。