不便を解消するために行ったリフォームが、家族の楽しみを新たに誕生させました
リフォームをするきっかけはなんであれ、自分の家に好きな場所が増えていくというのは、想像以上に生活に潤いが増すようです。それは今回ご紹介する吉澤さんご一家の笑顔に象徴されています。
吉澤さんご家族は、築三十一年になるご自宅の水周りが傷んできたことと、寒くて使い勝手の悪いリビングに不便を感じてリフォームを決意されました。会社を選ぶ際、奥様の友人から「親身になって相談に乗ってくれる」と評判を聞き、迷わずドクターリフォームを選びました。資料を見たのは、すでに依頼した後です。写真やインターネットでの評判よりも、知人からの「生」の声が、何よりも信頼できたからです。
「まず感激したのは打ち合わせです。こんなに綿密にするのかと、こちらが驚くほど丹念に話を聞いてくださって、要望をくみ取ってくれました。ショールームなどいろいろと一緒に施工例も見に行って下さいました」
そして実現したリフォームは、リビングからお手洗いまでボタン一つで管理できる床暖房を設置。寒さを解消させたところで、リビングは仕切をなくした広い空間に変えました。
さらに、フラットだったリビングの天井を剥き出しにして太い梁を露出させたほか、本好きなご主人の蔵書を整理するため、大胆に壁一面を見せる収納本棚を作りました。
「可動式ではないので不便ではないか迷いましたが、実際は収まりもよく無駄がないし、この棚があることで部屋全体がしまったようにも感じます。気に入っていますよ」とは笑顔のご主人。広くてモダンな印象のリビングは、お客様にも好評だといいます。
「今まではあまり使わなかったので雑然としていましたが、リフォーム後は自然と片付けるようになりました」と、嬉しい変化が生まれたことを、ご夫婦は声を揃えて語ります。
無駄な場所をなくし、リビングをゆったりと使えるようになったことで、奥の洋室を納戸に改装することもできました。
庭への景観がひらけた窓は、大きくて開放的な分、熱の出入口にもなってしまうため、結露も押さえる断熱効果の高い、樹脂製の二重サッシを取り付けました。
また、仕切のなくなったキッチンは、リビングへ向かう対面式のオープンキッチンに。
「いつもみんなに背を向けていたので、対面式にできたらという思いはずっとありました。お台所仕事をしながら庭の景色もよく見えるので、楽しくなりましたね」
緑鮮やかな大きな庭は、今までほとんど触っていなかったそうですが、突然生まれた我が家の新しい顔を楽しもうと、ご主人もお母様の智恵さんも庭のお手入れをかかしません。四季ごとにその表情を変える自然への関心は、家族の新たな楽しみの一つにもなりました。
取材に訪れたのは、三〇度近くある蒸し暑い日でしたが、吉澤さん宅は冷房をつけなくてもとても快適でした。風の通り道を遮らない設計で通気性を良くし、床下と天井に入れた調湿材が湿度を調節しているからです。見えない所にもこだわったリフォームで、体に負担をかけない贅沢な暮らしも満喫できます。
また、以前はお手洗いが玄関の正面にあり、来客中は入りずらいという不便を、従来のお手洗いの場所にクローゼットを設け、玄関から死角になる場所へ移動させて解消しました。
「担当の方が母にとても気を使って下さって、床暖房を入れるのはもちろん、後々のことを考えて、車椅子でも開け閉めが楽なようにローリングドアを勧めてくれました」。
お風呂だけでなく、お手洗いまで快適になったことで、家中がお気に入りの場所です。
「リフォームしたことで、今まで以上に家族がリビングに集まることが増えたように思います。生活がこんなに快適に変わるなら、もっと早くすればよかったですね」と、笑顔でリフォームの感想を話してくれました。それはお嬢さんがリフォームをしたリビングの隣の納戸を、ご自分の部屋として使いはじめたことでも、さらに深まりました。
寒さや不便さの解消から、新たな楽しみまで生まれたリフォームで、次の季節が待ち遠しいと話す吉澤さんご一家でした。