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大胆な業態転換

回転寿司からカウンター形式へ大胆な業態転換

昭和二十九年、氏家町(現さくら市)に一軒のお寿司屋さんが開店しました。「すし貞」と名づけられたこのお店は、開店以来、新鮮なネタとその美味しさで氏家でも指折りの繁盛店となりました。しかしやがて時が経ち、世間では回転寿司スタイルのお店が隆盛をむかえます。そこで平成六年、親方は一大決心をします。それは、自らも回転寿司形式のお店へと業態を転換することでした。


 転換後は大変な盛況ぶりで、あわただしい毎日が続きました。定期的に一皿百円セールなどを開催していましたが、親方は次第にあることに気がつき始めました。


「回転寿司とカウンターの寿司屋とでは、お客さんの層が全く違いました」


 客足も徐々に落ち着きを見せる中、親方はいつかまた以前のカウンター形式の寿司屋に戻そうと決意しました。そして、息子である秀治さんの帰郷がきっかけで、改装への夢は動き出したのです。


 秀治さんは、「すし貞」の三代目として自らも寿司職人を志し、三年前に東京の、鮪で有名な栄寿司総本店へ修行に出ていました。


「とにかく三年、必死で頑張ってこい」


そんな父からの激励を胸に、秀治さんは努力を重ね、密度の濃い三年間を過ごしました。親方は、息子さんが職人としてひとり立ちし、二人でともに店を切り盛りできる日を心待ちにしていました。帰郷する際、修行先の店主から引きとめられ、後ろ髪を引かれる思いではありましたが、東京を後にし栃木へ帰郷しました。


「ここで父と一緒に働ける時間は限られていますから」


そして、いよいよカウンター席、テーブル席へのリニューアルオープンに向けて計画が動き始めました。


 店舗のリフォームをするにあたり、栃木県内でリフォーム会社を探しました。そんな矢先、秀治さんの友人の弟がドクターリフォーム・サンセイで働いていることを知ります。そこで早速今回のリフォームを相談しました。話してみると、豊富な施工実績があり、担当者の人柄も良さそうだったことから、そこにお願いすることに決めたのでした。


 リフォームにあたっては、一階を全面的に改装し、まずは現在の回転寿司の形式から、カウンター席、テーブル席の形式にしたいということと、とにかくこれまでとは180度違う店にしたいということ、温かい雰囲気でお客様がゆっくりとくつろげる空間にしたいということ、女性に気に入ってもらえる空間にしたいという要望を伝えました。


 工事が進み、プランの内容について、途中設計担当者とのコミュニケーションがうまくいかず、頭に描いていたものとのギャップが生じてしまったこともありましたが、やがて完成した『すし貞』は、以前とは見違えるほどお洒落な店内に。従来は蛍光灯が多く使用されていましたが、今回は間接照明に工夫をこらして雰囲気のある店内を演出。カウンターとテーブル席の落ち着いたお寿司屋さんへと生まれ変わりました。カウンター越しには地元の名産品である大谷石をあしらったほか、入口付近には染物をさりげなく装飾し、ゆったりとした和の空間が実現しています。


 「美味しいものを安く提供する、というのがうちのモットーです」


と親方が話すとおり、お昼の定食は茶碗蒸しやあら汁等がついた『昼定にぎり 七百八十円』など、お値段は安く設定されています。もちろんネタにもこだわります。まぐろをはじめとした幾つかの食材は、独自のルートにより直接築地から仕入れています。その結果、良いものが安く提供できるのだそうです。


 リニューアル後は、大変な賑わいを見せている『すし貞』。親子三代で寿司の道を歩み、家族の絆が息づくこの素敵なお店は、これからも地元の皆様に愛されることでしょう。


■すし貞


●さくら市氏家2379-14 TEL.028-682-2789


●営業時間 11:30~14:00 17:00~22:00


     (金・土・祝前日17:00~23:00)


●定休日 水曜日