築100年の古民家に新しい息吹を——二世帯で紡ぐ家族の歴史
長い年月を静かに刻んできた築100年以上の古民家。かつては祖父母も暮らし、家族が集まる温かな場所だったその家を、現役世代のお孫さん家族が同居し二世帯で親世帯と暮らすためにリノベーション計画をスタートさせました。
「取り壊すことも考えたけれど、この家に流れる時間を未来につなげたい」
そう語るご家族の思いが、今回のリノベーションの出発点でした。
家族の思い出と共に暮らす住まい
古民家には、柱の傷や床の色あせ、手作りの建具など、何気ないものに家族の歴史が刻まれています。リノベーションでは、こうした「時の証」をできるだけ残しつつ、現代の暮らしに合った快適さを加えました。
たとえば、昔ながらの太い梁はそのまま生かし、吹き抜けのリビングに。世代を超えて受け継がれた梁を見上げると、子どもたちが「ここでおじいちゃんも遊んでたんだね」と目を輝かせる姿も想像できそうですね。
二世帯で心地よく暮らす工夫
親世帯と子世帯、それぞれの暮らしを尊重しながらも、ふとしたときに自然と顔を合わせられる間取りに。
- 親世帯は昔ながらの和室をベースに、畳の温もりを残した空間に。
- 子世帯はシンプルで機能的なデザインを取り入れ、古民家ならではの木の質感と調和する内装に。
また、断熱や耐震性能をしっかり向上させることで、住み慣れた家でこれからも安心して暮らせる住まいになります。
住まいを遺すことは、家族の物語を未来へつなぐこと
「この家に帰ってくると、幼い頃の思い出が蘇る」リノベーションを通じて、単なる住まいの改修にとどまらず、家族の絆を深める場所が生まれます。
築100年の古民家が、新しい命を吹き込まれ、未来の世代へと受け継がれていく——それは、何よりも価値あるリノベーションのかたちではないでしょうか。
ドクターリフォーム・Banana works LABOでは、歴史ある住まいを生かしながら、快適な二世帯住宅へのリノベーションをお手伝いしています。
「家族の思い出を残したい」「古民家で新しい暮らしを始めたい」
そんなご相談があれば、ぜひ一度お話をお聞かせください。