蔵の街とちぎ
この街は日光例弊使街道の宿場町として、また巴波川(うずまがわ)の船運により商人町として栄えた商都で今も昔の姿を残す歴史ある街。
その蔵の街でお話を頂いたのが今から3年前。
オーナーが若い時からずっと思い描いていた夢。
それは生まれ育ったこの街でお店を持つこと。
我々はその夢をカタチにするお手伝いをさせて頂きました。
お店は、珈琲豆専門店「初音亭」さま。
屋号は先々代が寄せ場の名称として使っていたもの。
その屋号を現代にリスペクトさせました。
オーナーは「アールデコ」装飾品のコレクターでもあり、
数多くの装飾品をお持ち。
アールデコとはヨーロッパおよびアメリカニューヨークを中心に1910年代半ばから1930年代にかけて流行、発展した装飾の一傾向で原義は装飾美術です。
幾何学図形をモチーフにした記号的表現や、原色による対比表現などの特徴を持つが、その装飾の度合いや様式は多様。
この様式をアレンジしたインテリアにしたい!
その思いから、日本に残るアールデコ建築をオーナーと一緒に見に行きました、
そこは東京都庭園美術館。
東京都庭園美術館は 朝香宮[あさかのみや]邸として1933年(昭和
8年) に建てられた建物を、そのまま美術館として公開したものです。
フランス人デザイナーが、主要部分を設計、内部装飾もフランスをはじめとする 外国から輸入されたものが多用されています。また基本設計と内装の一部は宮内省内匠寮[たくみりょう] の建築家が担当し、アール・デコ様式に日本独特の感性を付け加えています。
こうして出来上がったお店には随所にオーナーの拘りやコレクションが垣間見れます。
厳選した豆を毎日自家焙煎しています。
イメージ
オーナー拘りのコレクション
アールデコ全盛期の頃の照明器具やポスターは当時のままきれいに保存されていました。
豆はすべて量り売り
秤も拘り当時の物を使用しています。
壁面にはコレクションのアイテムが。
もちろん販売もしています。
アンティークのカップ&ソーサー
コーヒーミルももちろん当時の物
この街で生まれ育ったオーナーの根底には、歴史を大切にし古き良き物を愛する精神となり、「初音亭」というカタチとして生まれました。
オーナーとは今も良き関係で、つい最近も新たなサイン計画の話を頂いたところです。
珈琲の香る蔵の街とちぎ。
古き良き時代にタイムスリップしたいとき、お近くに行った際は是非お立ち寄りください。
店名 :初音亭
住所 :栃木市栃木室町12-20
連絡先:0282-22-8522
SA+O