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2020.01.24連載記事➀車さがしは、ガリバーやカーセンサー。では、中古住宅・住まい探しは??

『中古住宅のリフォーム・リノベーション』

~もっとも重要な物件探しを成功させよう!~

車さがしは、ガリバーやカーセンサー。では、住まい探しは??
同じようにwebで検索し、価格や築年数、間取り、大きさなどの条件で選ぶ方が多くなってきていると思いますが、まずここに重要なポイントが隠されています。

車のメーカーは、トヨタ・日産・ホンダ・マツダ・三菱・スズキ・ダイハツと、直ぐにすべての国産メーカーを挙げることができますが、住宅はどうでしょう?積水ハウス・大和ハウスなど大手メーカーの名前は知っていても、地元の工務店となるとその名前や造っている住宅の質などを知っている消費者は、まず少ないと思います。

なので、車のように単純に年数や大きさで選ぶことが難しいのです。

中古物件の場合、その多くは「聞いたこともない工務店が建てた」または「どこが建てたかわからない」家。なのです。言い方を変えれば、わかっていないから安い!とも言えます。(わかっているだけで高い家もある)
このわからない家をどのように評価するのか?それが、中古物件の売買の際にも義務付けられた『インスペクション』状況把握と価値評価です。

中古流通が思うように進んでいない日本国内において、中古物件を的確に評価できる人間は、まだそう多くありません。買う側も評価が曖昧だから怖くて買わない。その結果、未だに郊外に新築が増え続けている。これではいけないと、政府も本腰を入れて空き家対策などを行うようになってきました。

少し話が逸れましたが、中古い物件の見立ては『リフォーム&リノベーションのプロ』(*以下プロ)を味方につけて、不動産屋さんとの物件案内も一緒に行ってもらうことをお勧めします。
通常、住んでいる家族のお手伝いをすることが多いプロは、建築士・施工管理技士などの資格を持ち、依頼を受けた家の現場調査を行い、その劣化具合から適切な工事個所を提案し、同時に使いやすい間取りなどもお客様にお伝えしています。工事の規模に合わせた価格帯も大体頭に入っていますので、話も早い。

中古物件購入は、誰かに買われてしまうとなくなってしまう、時間との勝負でもあります。より短い時間で、適正な買い物をするためにも、このプロたちをパートナーとして活用してみましょう。 つづく

一級建築士・宅建士 山口弘人