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2020.05.19新しい生活様式について考えてみた➀

5月14日、安倍総理は本県を含む39県の緊急事態宣言を解除しました。
それに合わせ、『新たな日常』は、もうすでにスタートしています。

では、住宅における新しい生活様式は、どんなスタイルになっていくのでしょう。
以下に、私の考えをまとめます。

感染症は、新型コロナウィルスもインフルエンザも、家の外から入ってくるものがほとんどです。そもそも出掛けなければ家の中にウィルスは入り込まないわけですが、買い物にお仕事、学校などなど、自分が家にいても、家族の誰かはどこかに出掛け、誰かに会い、ウィルスを付着させて帰宅するわけです。(この世の中にウィルスの数は、3000近く存在するといわれている。)

そして、そのウィルスは私たちの目に見えない。だから、↓こんな会話は成り立たないわけで・・・
「おかえりなさい。あっ!お父さん今日は感染症を引き起こすウィルスを200個も持ち込んだわね」とか、「ただいま~、お父さんが家に持って帰ってきたウィルスは、お前たちを病気にさせるタイプのものではないから、お父さんは手を洗わないぞ」とか。

今後も『見えない不安』は、私たちの生活の直ぐ側で、ずっと隣り合わせで共存していくことでしょう。もし自分の近くから感染者が出れば、その不安はますます増幅することでしょう。遠出を控えて、夜も出歩かない。もちろんマスクは必ず着用し、手洗いもマメにする。そのように、なんとか行動範囲を狭くしても、結局最終的には家に帰る。では、家に着いた瞬間からの行動をどうするか?を、改めて考えてみました。

➀ウィルスを家の中に入れない
➁体を清潔に保つ
⓷来客時の対応
この3点が重要なポイントでしょう。

まず、玄関の外、またはすぐ内側に、手洗い器を設けること。このスペースで手洗いうがいができれば、高確率でウィルスを家の中に入れることを防げるでしょう。
そして、入浴時間を変える等の行動パターン変更も有効です。帰宅→食事→入浴から、帰宅→入浴→食事へ。とにかく体を清潔に保ちましょう。
来客に関しては、出来るだけインターフォンで対応した方が良いでしょう。モニター付きのインターフォンに変えるだけで、誰が来たのかがわかるようになり、セールスなど必要ない来客との接触リスクを避けることができます。どうしても屋内に通す必要がある場合は、躊躇することなく、玄関等に設置した手洗い器で手洗いうがいを促し、マスクを持参していない来客には、ご自身宅にあるストックのマスクをあげて装着してもらいましょう。

いわゆる飛沫感染の原因で多いとされている行為が『近距離での会話』です。政府が夜の会食を避けてください。と、国民に要請しているのも、この会話が食事とセットで行われているケースが多いからです。関係が近ければ会話も盛り上がり、自然と声のトーンも上がり、時間も長くなりがちですが、換気はもちろん、できるだけ時間を短くすることで、リスクは低くなるといえるでしょう。

私たちはドクターリフォームサンセイでは、来客時の対策として、現在ミーティングルーム内に手洗い器を新たに設置しています。まず来ていただいたら手洗いから。そんな新常識が、数か月後にはスタンダードになっていることでしょう。これからも、新しい生活様式に対応できるよう、あらゆる観点から新しいいアイデアをお客様へ届け続けていきたいと思います。

次回は、カフェなどの店舗における新しい生活様式についての考えを書き記してみたいと思います。

一級建築士 山口弘人