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2021.03.31プレイバックpart2『静岡から移住。老後も帰郷せずリフォームで快適』

もう15年以上前になります。それは、私たちが大規模リフォームをスタートして、やっと形になってきた頃。下野市の松永さんに「二人だけで迎える第二の人生を、より充実したものにするために」と、お声がけを頂きお手伝いをさせて頂きました。(以下↓お客様の声バックナンバーより)

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施工前、ダイニングキッチンは独立していました。以前は食事もここでしていましたが、最近では和室の居間に座って食事をすることが増えてきました。しかし奥さまにとっては、できあがった料理をいちいち運ぶのは大変。そこでダイニングキッチン隣の和室(扉で行き来し、もとは寝室として使用)の壁を取り、ひと間のリビングダイニングとしました。そしてリビングとダイニングの間は、カウンター式の対面キッチンにしました。

これによって、調理しながらテレビを見たり、二人で会話も楽しめます。できた料理をすぐテーブルに並べることもでき、動線が短くなって、家事がたいへん楽になったと喜ぶ奥さまです。さらに、庭に面した広縁とリビングルームの壁をなくしたことによって、バリアフリーを意識したスムーズな生活動線を確保することができたのです。

庭に面した二つの和室のうち、リビングとかつての居間にはさまれた、床の間のある八畳間はほとんど通路のようになっていました。担当者は、老後の生活にとってこの部屋が家の要になるように設計しました。もし万が一、将来介護が必要になった時、家の中央に位置し、浴室やトイレからも近いこの部屋ならば、介護する側にとってもされる側にとっても合理的です。また庭が一面に見渡せるので、精神的にも落ちつくのではないだろうかと思ったのです。
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とっても喜んで下さり、まだまだこのような実績が多くはなかった私たちも、大きな自信を得ることが出来た貴重なお客様でした。お客様の声はこちらから。
その松永さんのご主人がお亡くなりになり、先日葬儀が執り行われました。遺影に手を合わせ「あの時お話していた通り、最期まで栃木で過ごされたのだなぁ」と、寂しさと同時に嬉しさにも似た感情が湧いてきました。スタッフ一同、ご冥福をお祈り申し上げます。

これからも栃木の会社として、栃木に暮らす方々の住環境を豊かにするお手伝いを続けて行きたいと思っております。

一級建築士 山口弘人