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2021.06.30スケルトンリフォーム&リノベーション 戸建てとマンションの違い

ここ最近、ドクターリフォームサンセイの施工事例をご覧になった方から、「スケルトンリフォーム&リノベーションを希望します。」とのお問い合わせを多くいただきます。
さて、最近よく使われるようになったこの『スケルトンリフォーム&リノベーション』のスケルトンは、どのような状態を言うのでしょうか?





写真をご覧ください。どちらもスケルトン(上は全面、下は部分スケルトン)状態です。が、何かが違うのでしょう?
そうです。戸建てととマンションの違いです。
では、この2つ、何が最も異なるのでしょうか?今週は、このスケルトンリフォーム&リノベーション 戸建てとマンションの違いについてお話致します。

スケルン=『骨組み』。理科実験室の人体模型『ガイコツ』をイメージしてみて下さい。
フルスケルトンは、骨以外は全て取り除かれている状態です。照明やシステムキッチンはもちろん、内装材のクロスや床材まで、綺麗に解体した後の状態です。対比してお伝えするなら、部分スケルトンは、上半身や下半身のみが、骨状態とでもお伝えしましょうか。

戸建てとマンションで、解体作業自体はさほど違わないのですが、明らかに異なるのが「どこまで壊して良いか」が違う。異なる表現をすると、「壊すことが可能な範囲が明確(マンション)不明確(戸建て)」ということです。これは知識として大切なことなのですが、あくまでもプロである私たちが理解していれば良い話。安くないお買い物をされるお客様は、希望により近い空間が予算内に完成出来るかどうかだけを考えれば良いのです。戸建てとマンションで、その構造が異なったとしても、確かな知識と、自分の希望を汲み取ってくれるプロに出会うことが出来たなら、必ず成功に近づける道が拓けますので、検討段階ではより多くの情報を収集するよう心掛けて下さい。

過去には、こんなお客様のご相談もありました。

case1『戸建てなのにフルスケルトンリフォームしか選べない』と言われたAさん
このAさん。「以前相談にいった所で、ウチは全部屋すべてそっくりフルスケルトンリフォームしかやりません。」と言われたとのこと。もちろんそれが希望でもあったそうですが、何せ先立つもの『予算』にも限りがある。
そこで私たちがお勧めしたのは『1階のみ全面(和室残し)リフォーム』でした。リフォームプランにおいて、大きく予算を抑える方法は、『規模縮小』です。床材のワンランク下げたり、キッチンのオプションを我慢したところで、高が知れています。であれば、優先順位をつけて、やらない部屋を決めるのです。*この場合の、やらない部屋は、スケルトンにしないの意。
そうすれば、優先順位が高い部屋は間取りも変更され綺麗になり、予算にも収まり、納得感が高い結果に辿り着くことが出来るのです。

case2『マンションフルリノベーションを希望したが、抜けない壁がある』と言われたBさん
Bさんは、築20年程度経った分譲マンションにお住まいでした。立地が気に入っていることもあり、引っ越しよりフルスケルトンリノベーションを選択することに。こちらもcase1同様、依頼先からの回答に満足が行かず、私たちにご連絡頂いた様子。
マンションの場合、各部屋を造っている壁は全て撤去しても、『骨組み』の床壁天井コンクリートが構造体となっているので、全く問題ない場合が殆どです。*稀に壁構造と呼ばれる構造体が、専有部分の壁に入っていることもあるので要注意。
このように、『建築知識』をお伝えし、ご納得頂け先に進むことになりました。

いかがでしょうか?戸建てとマンションのケース、ご参考になりましたでしょうか?
予算に合った、自分だけのピッタリPLANを、ぜひ手に入れてみて下さい。
お困りのことがありましたら、お気軽に私たちドクターリフォームサンセイにも、お声がけ下さい。
知識と経験を持った建築士&施工管理技士が、あなたの疑問にお答えいたします。

一級建築士 山口弘人


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