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2022.04.06シリーズ建築について『屋根材の選び方』

築30年程度経過した建物を、reform&renovationする機会が多くあり、その経験から今回は『お勧めしたい屋根材』についてお話しします。
まず、屋根を選ぶ際に何にこだわるか?

①長持ちする 耐久性 
②価格が抑えられる 経済性 
③外壁とのバランス デザイン性

大きく分けてこの3つが重要になるかと思いますが、あなたはどれを優先しますか?

耐久性を重視するあなたにお勧めの屋根材は、瓦(粘土瓦のこと。セメント瓦はNG)です。50年程度は耐用年数があり、古い神社仏閣でも屋根は必ずと言って良いほど、瓦が用いられます。


瓦屋根を残したリノベーション事例

価格を重視するのでれば、トタン屋根がお安く手に入りますが、これは耐久性がとても低く選んでもリフォームにお金をかける結果になってしまうでしょう。スレートまたはガルバ二ウム鋼板であれば、耐久性もあり、比較的安価でお勧めできる屋根材です。


ガルバ二ウム鋼板を使った屋根リノベーション事例

デザイン性は、好みもあるので、お勧めをお伝えすることが簡単ではありませんが、重厚な趣のある家にしてければ瓦。軽やかで主張しない屋根のデザインを希望されるのであれば、化粧スレートなどをお勧めします。


化粧スレート屋根のリノベーション事例

家を雨から守ってくれる大切な『屋根』。じっくり検討することをお勧めします。

ドクターリフォーム
team Banana works LABO
一級建築士 山口弘人

注意点
新築の場合は、どんな素材でも自由に選べますが、reform&renovationの場合は、屋根の形や角度によって選べない(変えられない)材料があります。
それは、主に屋根の角度(勾配)が影響しているためです。(ごくごく稀に、屋根勾配まで変える場合もある)

金属屋根は1寸勾配、スレート屋根は3寸、瓦屋根は4寸以上(図参照)が基準になります。