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2020.02.13連載記事④「この家に住める」夢をリノベーションで実現させるためにすべきこと

『中古住宅のリフォーム・リノベーション』
~中古リノベお勧めの間取りやデザイン、素材選び~
前回まで2回に渡り、実際に中古物件を見に行った際のポイントについてお伝えしました。じっくり見て、この場所【➀立地】で、この大きさの家【➁容積・坪数】が、これくらいの程度【③劣化状態】でこの値段【④価格】で手に入るならば、購入したい。と思った先にあるのが、リノベーション費用とその内容になりますね。

銀行などでローンを組む際。(中古リノベーションの場合、1000万円を超える住宅ローンになるケースが多い)リフォーム&リノベーションにかかる工事費用と、その内容である図面をローン審査書類と共に、提出します。そこから仮審査となり、仮審査が通れば、大体の場合本審査も通過し、ローン実行となりますので、『仮』と言っても、全く脈略のない見積金額を提出したのでは、思い通りの空間を手に入れることから遠ざかってしまいます。

実際にあった例で、不動産物件を800万円で購入(契約まで)。その後にリノベーションプランを立ててみたが、思ったより費用が嵩み物件購入を断念。振り出しに戻ったのだが、「この家に住める!」と思っていた期待値が高かったため、持ち家の夢を失いかけた。(半年後、偶然見つかった物件で気持ちも復活し、現在は楽しく暮らす)こんなケースもありました。

では、どんな間取りにすると暮らしやすくなるのでしょう。『人気の間取りベスト3』第一位『キッチンと水回り直結プラン』第二位『対面式キッチン』第三位『オープンLDK』
他にも『シューズインクローゼット』や、『パントリー』など、取り入れたい間取りアイデアはたくさんあるかと思います。それらの要望を設計士に伝え、中古物件でも理想の間取りになるかを判断するタイミングでもあるのです。そして、希望通りの間取りプランと同時に知るべきポイントが、『総工事費用』です。

中古物件800万円+リノベーション費用800万円+諸経費150万円≒1800円(予備費含む)「こちらでローン審査が通過しました!」となれば、グッと念願のマイホームが近づいてきます。間取りの実現性は、主にその建物の構造に左右されます。➀マンションに多いRC(鉄筋コンクリート)造りの場合、間取り変更はカンタン。➁3階建てくらいの建物に多い鉄骨造りも比較的間取り変更に自由度があるが、軽量鉄骨等の家の場合、抜けない壁多し。③木造は、強度計算をしっかり行えば自由度大。大まかではありますが、このような特徴があります。これらの判断は、建築士が行うことが適切ですので、依頼した先の工務店やハウスメーカーの建築士から説明を受けると安心できると思います。

間取りが決まったら、次はインテリアテイスト。次回は『お気に入りの空間デザインを実現するために』~中古リノベお勧めの間取りやデザイン、素材選び パート2~を配信いたします。 つづく

一級建築士・宅建士 山口弘人