栃木県内の緊急事態宣言も月末まで延長され、心配も尽きませんが、涼しい風が吹く朝には、金木犀の香りが爽やかさを届けてくれています。少し早起きして、誰もいない町をマスクなしでお散歩してみませんか。
先日は、とても懐かしいお客様宅にお邪魔して来ました。前回(10年以上前)は、リビングや水回りのリフォーム。今回は、玄関前のスロープ工事。戦中の宇都宮大空襲を逃れ現存するこのお客様宅は、まさに生きた歴史の教科書です。以前、解体工事をした際、その天井裏からは、無数の電線が出てきました。聞けば「戦後、家が焼けてしまい行き場を失った近所の方々に、間取りを小さく仕切り住まいを提供していた。」とのことでした。毎年、終戦記念日の頃になると思い出していたので、今回久しぶりにお会いしたお婆様に、そんな話をさせて頂きました。出来上がったスロープで、より充実した楽しい日々をお過ごしいただきたいと思っています。
リフォーム&リノベーションを通じて、お客様の家族の歴史にも触れることが出来る私たちのシゴト。本当に有難く思います。
そんな私たちのリフォーム&リノベーションの様子を、プロの目で審査し表彰する、『住まいのリフォームコンクール』が、今年も開催され、今年も入選することができましたので、ここに報告をさせていただきます。
公益財団法人 第38回住まいのリフォームコンクール
審査員の皆様
今年の受賞者一覧
結果はともあれ、毎年コンクールに出展すること。それを続けてきたことも、私たちのスキル・ブランドに繋がっているのだと思います。来年は、どのようなお客様宅の実例を出展することが出来るのか。今から楽しみです。
一級建築士 山口弘人
