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2025.03.19

東日本大震災から14年 ー 震度10はあり得るのか?

東日本大震災から14年 ー 震度10はあり得るのか?


2025年3月11日で、東日本大震災から14年の節目を迎えます。あの日の衝撃と悲しみは、今も多くの人々の記憶に深く刻まれています。震災の教訓を次世代に伝え、防災意識を高めることが、私たちにできる最も大切なことのひとつではないでしょうか。


近年、「震度10が来るかもしれない」という話題がネット上で見られることがあります。しかし、日本の震度階級は現在「震度7」が最大であり、「震度10」という概念は存在しません。では、地震の規模を考えるとき、震度とは何を意味し、マグニチュードとはどう違うのでしょうか?







震度とマグニチュードの違い


地震の大きさを示す指標には「震度」と「マグニチュード(M)」があります。




  • 震度:ある地点での「揺れの強さ」を表す。気象庁が定める震度階級は0~7まで。

  • マグニチュード(M):地震そのものの「エネルギーの大きさ」を示す。東日本大震災はM9.0。


たとえば、M6.0の地震でも震源が浅く直下型であれば、震度6弱~6強になることもあります。一方、M9.0の地震でも震源が遠く深ければ震度4程度で収まることもあります。







S波・P波とは?


地震が発生すると、2種類の主要な波が伝わります。




  • P波(Primary wave):最初に届く「縦波」。空気を振動させるため、地震の初期微動として感じることがある。建物のダメージは少ない。

  • S波(Secondary wave):遅れて届く「横波」。揺れが大きく、地震の本震として感じる部分。建物被害の主な原因となる。


耐震性を向上させるには、P波を検知してS波が来る前に警報を出す「緊急地震速報」や、S波の揺れに耐えられる建築構造を持つことが重要です。







震度の違いと影響


震度1と震度2の違い



  • 震度1:ほとんどの人は揺れを感じないが、静かな場所にいるとわずかに気づく。

  • 震度2:室内で静かにしている人の多くが揺れを感じる。吊り下げた照明がわずかに揺れる。


震度1と2の違いは「揺れを感じる人の増加」と「わずかな物の揺れ」。



震度5弱と震度5強の違い



  • 震度5弱:多くの人が恐怖を感じる。食器や本が落ち、固定されていない家具が動く。

  • 震度5強:立っているのが難しい。食器や家具が大きく倒れる。ブロック塀が倒壊する可能性あり。


震度5弱と5強の違いは「立っているのが難しくなる」「家具・構造物の倒壊リスク増大」。







木造家屋は意外と地震に適している?


地震国・日本では、古くから木造建築が主流です。実は、適切な耐震補強をすれば、木造住宅は地震に強い性質を持っています。



木造住宅が地震に強い理由



  1. しなやかさ(柔構造):木材は適度にしなるため、地震のエネルギーを逃がしやすい。

  2. 軽量である:鉄筋コンクリートに比べて軽いため、揺れによるダメージが小さくなりやすい。

  3. 免震・制震補強がしやすい:耐震金具や耐震壁を後付けしやすく、リフォームで強化できる。


重要なのは「古い木造住宅の耐震補強」。耐震基準を満たしていない家は、耐震壁の設置や基礎補強を検討するのがよいでしょう。







地震への備え 耐震性を向上させるためにできること




  1. 緊急地震速報を活用する
     - P波を感知し、S波が来る前に身を守る時間を確保。
     - スマホアプリや防災ラジオを活用。




  2. 家具の固定
     - S波の大きな横揺れで家具が倒れるのを防ぐ。
     - L字金具や突っ張り棒で転倒防止。




  3. 耐震リフォーム
     - 筋交い(耐震壁)を追加し、建物の揺れに強くする。
     - 基礎補強や制震ダンパーを設置。




  4. 地盤の確認
     - 軟弱地盤では揺れが増幅されるため、事前にハザードマップを確認。








東日本大震災の教訓を未来へ


震度10は存在しませんが、それに匹敵するほどの揺れや被害をもたらす大地震は今後も起こり得ます。


だからこそ、 「揺れに強い家づくり」「日頃の備え」 が重要です。
地震発生時に「助かる家」「助かる行動」をとるために、改めて防災対策を見直してみませんか?



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