新しい生活様式をスタートさせて約一週間が経過。以前の状態に100%戻ったわけではないが、それまでの自粛期間が長く厳しいものだっただけに、小さなことでも大きな喜びを感じられるようになっているのではないだろうか。
プライベートでは、前回のブログで「少人数での会食をそろそろ開始したいと思っております。」と書いてはみたものの、夜の外食はまだ一度。友人のお店で3名のみで、近況報告をしながら、食事とお酒を楽しんだ。この時の感想としては、「やはり外食は楽しい。そして楽しくなると、声は大きくなり、もう一軒と気が緩む。」といった感じだった。もちろんこの日は一軒目だけで帰ったのだが、新宿歌舞伎町の『夜の街関連』感染者が多くなっているのも容易に想像がつく。
また、家での生活はと言えば、緊急事態宣言時の状態を継続している感じだ。夜の外食が少なくなれば、当然家で家族と過ごす時間は増える。たまに妻と喧嘩もするが、貴重な子供の成長にも気が付くことができ、コミュニケーションも増えているので、このまま継続していくのも悪くないと思い始めている。これも新しい生活様式を取り入れたことによる、喜びの一つだ。家時間と外時間の棲み分け、使い方、誰と過ごすか。これまであまり深く考えずにとっていた行動に、ブレーキではなく、フィルターがかかっていきそうだ。
そして、仕事で感じる幸せは、「自然が豊かな場所で働けること。」ソーシャルディスタンスを保つために、職場では各自のデスクではなく、フリーアドレス、好きな場所で仕事をするスタイルが定着してきた。今日このブログも、外に作ったテラス席で書いている。私たちのシゴトは、クリエイティブな発想が重要になるので、外の空気を吸いながら緑を見て働ける環境を、とてもありがたいと感じている。都市部から地方に移住してくるクリエイターも増えて当然だとも思う。このタイミングで、これまで以上に積極的に多くのクリエイターとつながりを持ち、私たちが創る空間をよりクリエイティブに想像できればと思っています。
次回は、コロナ下の住宅リフォーム市場についてブログを書いてみたいと思います。
皆さま、くれぐれもお身体ご自愛くださいませ。
一級建築士 山口弘人