東京オリンピックは実施されるのか!?
毎日のように各競技の予選を通過した選手たちが取り上げられているのを見ると、私も「なんとかして本選に出てもらいたい!出してあげたい!」と、若い選手たちの親目線になって気持ちが熱くなってしまいます。無観客でもぜひ!そのためにも、皆でstayhomeを徹底して行きましょう。
先日そんな私の所に、学生さんからこれまた熱い内容のメールが届きました。ご本人にも確認させていただきましたので、匿名Kさんとしてそのご質問と私の回答を公開させて頂きます。
↓以下、Kさんからの質問Qと、私の回答A
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ご連絡を頂きましたドクターリフォームサンセイ山口です。
これからの未来ある学生さんに、webなどご覧頂きとても嬉しく感じております。
ご質問、お答えします。
Q:動画中の「アウトプットばかりでは枯れてしまう」「定期的にインプットしていかなければ、アウトプットだけでは潰れてしまう」という言葉が非常に印象的でした。現在はインターネットの発達により、インプットを得る機会が増え、実物を見る意義が変化しているのではないかと思いました。実物を見る意義や良いインプットとはどのようなものなのか、山口様の現在のお考えを教えていただきたく存じます。
A:結論から申し上げますと、「人生の岐路に立った時、最終的な結論を導き出すことができるのは、リアルな経験だ」と思います。情報収集が身近になった今、行動を起こす速さ、その量が、価値を持つ時代です。
『知行同一』私の好きな言葉です。失敗の数も必ず自身のプラスになる『何か』で返ってきます。Kさんの感性を応援していますので、ぜひリアルインプットをたくさんして下さいね。
Q:また、私自身、小学生向けの出前授業にて、小学生の言語化できない「わからない」を汲み取り、教えることに難しさを感じた経験があります。御社では、言葉のニュアンスをどのようにして汲み取り、完成形にしてゆくのでしょうか。
A:弊社では、コンセプト力を磨くことを重視しています。
建築は理系の職業と位置付けられ、言語化することに関心が持たれないことが日常です。
『作る』と『創る』の違いを楽しむことで、一生楽しめる仕事になるのではないかと私は思っております。
同じ要望が2つあったとしても、顧客が違えば、同じコンセプトにはならない。結果形は異なる。
無限に創ることが出来ると気づいたので、コンセプト力を重視し、スタッフとも共有しております。
私なりのニュアンスの伝え方は、「やってみせる」です。お客様のヒアリングに同行し、コンセプトを作って見せる。それに感動したお客様が、時には涙し喜んで下さる。もちろん設計や工事をもご依頼頂き、その対価としてお金も頂戴する。
これが面白いと思ってもらえるスタッフと仕事をしています。
以上
求めている答えになっていますか?
またお気軽にご連絡ください。
一級建築士 山口弘人
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Kさんからの返信↓
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株式会社ドクターリフォームサンセイ
代表 山口弘人様
小山工業高等専門学校専攻科建築学コース1年Kと申します。
この度はお忙しい中、急な問い合わせにも関わらず、ご丁寧にご返信いただきまして誠にありがとうございます。
「人生の岐路に立った時、最終的な結論を導き出すことができるのは、リアルな経験だ」と言うお言葉が、これまでの自分の経験にとても当てはまり、感銘を受けました。
インターネットが発達し情報が身近になった現代でも、最終的な決断はリアルな経験に基くものなのだと気づかせていただき、行動の伴った真の知識で、価値あるアウトプットを生み出す技術者になりたいという思いが一層深まりました。
そのためにも、失敗を恐れず、沢山のリアルに触れ、積極的なインプットに取り組んで参りたいと思います。
また、「同じ要望が2つあったとしても、顧客が違えば、同じコンセプトにはならない。結果形は異なる。」「それに感動したお客様が、時には涙し喜んで下さる。」と言うお話しを伺い、お客様のリアルな反応の違いがコンセプトを決定づけているのだと、リアルの持つ力は私の想像よりも遥かに大きいものだったのだと考えさせられました。
同時に、いただく対価に対する責任を形にし、心を動かすことができるものづくりの面白さ、素晴らしさを改めて感じました。
建築に携わる者として『作る』と『創る』の違いをどちらも楽しみ、人に寄り添った技術者となれるよう邁進して参ります。
直接質問にお答えいただくという貴重な経験をさせていただき、大変嬉しく思います。
今後の勉強への励みとなりました。
重ねてお礼申し上げます。
小山工業高等専門学校専攻科建築学コース1年 K
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以上です。このような学生さんからのお問い合わせは、現役で仕事をしている私たちにとって、とっても大きな励みになります。スポーツ選手がもらうファンレター「僕の憧れはプロ○○選手になることです!」と、自分の職業を目指してくれている若い世代がいることが、とても嬉しく感じるからです。
「いつまでも学生気分でいるなよっ!」と言われた社会人1年生は遠い過去の事。
これからは「いつまでも学生気分を忘れるなよっ!」で行きたいと思います。
ドクターリフォームサンセイ 一級建築士 山口弘人
建築を学んでいた学生時代の写真。今も各地で建築の仕事に励んでいる友人と、富士山の麓学生寮にて。