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2025.07.09

今こそ、井戸水プールのすすめ

自宅で楽しむ夏の遊び場


夏本番。連日続く猛暑に、子どもたちは「水遊びしたい」「プールに入りたい」と元気いっぱいです。
とはいえ、毎回プールやレジャー施設へ連れて行くのは、体力的にも経済的にも大変。
そんなとき、自宅で楽しめる井戸水を使ったプールがあると、家族みんなが気軽に涼をとれる場所になります。


私たちが手がけた「篠井の家」では、庭に設けた井戸水プールが毎年大活躍。
くみ上げたばかりの井戸水は冷たくて気持ちよく、子どもたちは夢中で遊びます。
そして、毎日使っても水道代を気にする必要がないのが大きな魅力です。



水道代との比較とコストメリット


家庭用プールを水道水で満たす場合、1000リットルから1500リットルほどの水が必要となり、1回あたり約300円から400円程度の費用がかかります。
これを週に2回、1か月使えばそれだけで6000円以上の水道代が発生します。
井戸水であれば、この水代が実質かからず、毎日でも気兼ねなく使えるという点は非常に魅力的です。


さらに、井戸水は庭木の水やりや洗車、打ち水などにも活用でき、夏場の生活全体に役立ちます。



水跡が残りにくい井戸水の特性


水道水には塩素が含まれており、これは消毒のために必要な成分ですが、乾いた後にガラスや鏡、車のボディに白い跡となって残ることがあります。
この水跡はスケール汚れと呼ばれ、掃除が面倒なうえ見た目にも美しくありません。
井戸水は塩素を含んでいないため、こうした水跡が残りにくく、清掃やメンテナンスの負担が軽くなるという利点もあります。



安心して使うための水質検査


自然の恵みである井戸水ですが、使用する際には安全性の確認が不可欠です。
見た目にはきれいでも、地層や周囲の環境によっては細菌や有害成分が含まれる可能性があります。
そのため、井戸を新設した際や定期的に利用する際には、保健所での水質検査を必ず行うようにしましょう。


保健所では大腸菌や一般細菌、硝酸性窒素などの検査を行っており、費用はおおよそ5000円から10000円ほどです。
年に一度程度の定期的な検査を行うことで、安心して長く使うことができます。



維持費と長期的な視点での導入効果


井戸の設置には、掘削や機械の設置にかかる初期費用として30万円から50万円程度の投資が必要です。
また、くみ上げ用のポンプには月1000円から2000円ほどの電気代がかかり、10年から15年ごとにはポンプの交換(費用は10万円前後)も想定されます。
それでも、年間を通しての水道代の節約効果や、生活の中での活用の広がりを考えれば、長期的には十分に元が取れる設備といえます。



大人も楽しめるナイトプールやサウナ


井戸水プールの楽しみ方は、子どもだけに限りません。
夜にはライトを灯して、ナイトプールとして利用することで、家族で語らう特別な時間を過ごすことができます。
虫の声をBGMに、冷たい水に足を浸しながらリラックスするひとときは、まさに自宅リゾートのような体験です。


また、最近人気が高まっているのが、サウナと井戸水プールを組み合わせた使い方です。
庭にテントサウナやバレルサウナを設置し、しっかり汗をかいたあとに井戸水プールで一気にクールダウン。
施設に行かなくても、家族や仲間と一緒に整う時間を楽しめる、新しい暮らしのかたちが広がっています。



愛犬にもうれしい、夏のクールダウン


さらに、井戸水プールはペットを飼っているご家庭にもおすすめです。
特に夏の暑さに弱い犬にとって、水遊びはとても効果的なクールダウン方法です。
水道水よりも温度の低い井戸水であれば、体への負担も少なく、短時間でも涼しくなれます。


また、犬用のビニールプールや浅いバスタブに井戸水を注ぎ、短時間だけ入れてあげることで、熱中症予防にもつながります。
人もペットも同じ敷地内で無理なく快適に過ごせるのは、井戸水を持つ住まいならではの魅力です。



暮らしの設計から考える井戸のある家


私たちBanana Works LABOでは、単に井戸を掘るだけでなく、その井戸水をどう住まいの中に取り入れるか、暮らしとどうつなぐかという視点から設計提案を行っています。
プール用の動線計画、外土間の洗い場、夜間照明の配置、サウナとの動線など、日々の過ごし方に合わせたご提案をいたします。


自宅に水のある暮らしを取り入れて、わが家の夏をもっと特別なものにしてみませんか。
水道代を気にせず、子どもも大人も、そしてペットも一緒に楽しめる夏のかたち。
それが、井戸水プールのある暮らしです。