BLOG水曜日ブログ

2024.04.17リノベの際にも気になる地盤のこと

リノベーションを検討する際、そもそもの宅地の地盤についても、一度確認することをお勧めします。

注意点は多岐にわたりますが、以下にいくつか挙げてみましょう。

地盤調査:建物を建てる前に、専門家による地盤調査を行うことが重要です。地盤の状態や地下水位などを正確に把握することで、建物の安定性を確保できます。リノベーションを検討する際の地盤確認方法としてお勧めなのが、地盤サポートマップです。



過去のデータから知りたいエリアの地盤状況を分かりやすいレポートにまとめて出力してくれます。参考ドクターリフォームのエリア地盤は?

もし地盤が軟弱なエリアだとすれば、2011年東日本大震災の際に近隣住居に多くの被害(隣の町と比較して)が出ていたなどの実績も確認することができるかと思いますので、大規模なリノベーションを諦めることや、移転することも視野に入れて再検討してみましょう。

地震や自然災害のリスク:特に地震の多い地域では、地盤の強度や揺れの影響を考慮した設計が必要です。また、洪水や地滑りなどの自然災害のリスクも地盤の状態に影響します。





川の氾濫や、土砂災害など地形に関する被害は、個人宅のリノベーションで解決するレベルではありませんので、この場合も大規模なリノベーションを大きな金額をかけて実行することはお勧めいたしません。

その他にも下記の項目は大規模リノベーションを進める前段階で検討が必要です。

地下水位:地下水位が高い場合、地盤が湿潤化して建物の基礎に影響を与えることがあります。地下水位を考慮した適切な基礎設計が必要です。リノベーションで基礎の高さを変えることは実質不可能(出来なくはないが費用が掛かりすぎるので、新築した方が良い)です。床下の湿気が多い場合などは、この地下水位も疑ってみましょう。個人で調査することは難しいので、調べる際は専門業者に依頼しましょう。

地盤改良:地盤が弱い場合や不安定な場所では、地盤改良工法が必要になることがあります。これには、杭打ちや地盤補強などの方法があります。こちらも上述のようにお勧めしません。新築に切り替えることを検討しましょう。

地盤沈下:地盤が不均一であったり、地下水のくみ上げなどが行われると地盤沈下が起こる場合があります。地盤沈下のリスクを評価し、それに応じた対策を講じることが重要です。この地盤沈下は、部分的であればリノベーションで直すことも可能です。地盤と基礎を直さずに家をリノベーションしてしまうと、完成後早い段階で建物内に被害が及ぶことが予測されますので、基礎のひび割れなどがある場合は、必ず補強をするようにしましょう。



周辺環境の影響:周囲の建物や植生、地形なども地盤に影響を与える要因です。隣接する建物の影響や樹木の根が地盤を乾燥させる可能性なども考慮する必要があります。ご自身の敷地内にある樹木は大規模リノベーションの際に撤去するなどし、よりよい環境で建物を長く維持できるように致しましょう。



『4月のOPENHOUSEイベントのおしらせ』



「お施主様に直接質問」平屋フルリノベーション内見会

こちらの物件の完成写真はこちら

こちらのお宅に関する動画

完成ルームツアー 田舎暮らしリノベーション 一級建築士が大型リノベーション現場解説いたします

お申込みお問合せはこちらから