メジャーリーグで大活躍中の、オータァニサーンが私たち日本の野球ファンにも毎朝届けてくれる爽やかな笑顔と力強いバティング&ピッチング。精神的もBIGな彼は、スポーツの力を改めて感じさせてくれる素晴らしい存在です。無観客で開催されることになった東京オリンピックも、自宅で家族と楽しみ、明日へのエネルギーにしていきたいと思っております。そして、私たちも『リフォーム&リノベーションが、生活を豊かにする力』を信じて、より多くの方に満足をして頂けるよう、日々の仕事に取り組んで行きたいと思います。
今回のブログテーマは、『マンションリノベーション気になる二重床』について書いてみたいと思います。
先週末、あるお客様がドクターリフォームサンセイオフィスにマンションフルスケルトンリノベーションのご相談でいらっしゃいました。
そのお客様からこんなお話が・・・「確か販売担当の人が、購入したこのマンションのキッチン床下は二重床になっているから、キッチンの移動が難しいです。と言われたのですが、やはりそうでしょうか?」と。
図をご覧ください。直床と二重床を説明した図Aです。床の下に隙間があるかないかが大きな違いになりますが、築年数が比較的新しいマンションであれば、大体が二重床になっています(1階の店舗等は、現在でも直床施工を行う)。二重床は、騒音を抑える効果の他に、コンクリートと床材の空間を使用して水道管等の配管工事がしやすい。などのメリットがあります。また、二重床の種類には、写真のように水廻り部分のコンクリートに段差をつける場合もあります。写真B
マンションの場合、位置の動かせない共有部パイプシャフト『PS』に排水管が接続されています。そしてそのPSは上下階の居住者も同じ配管を使用しているため、『配管の臭い』の共有にも繋がってしまいます。では、なぜ臭いが発生してしまうのか?それが、キッチンの取付位置とPSとの距離に関係しているのです。キッチンが遠くなればなるほど、配管の距離が長くなり、汚物が詰まる原因になり臭いが出る。その多くは排水管の角度を緩やかにしてしまったことで起こる現象です(キッチン位置移動を伴うリフォーム&リノベーション工事の後に臭いが出た場合)
では、リフォーム&リノベーションを検討する際、キッチンはどれくらいまで動かせるのでしょう?図Aの場合、PSとの距離がさほど違わなければ、移動可能ですが、写真Bの場合、コンクリートが低くなっている範囲内以外は動かすことが出来ないので、その自由度は小さくなります。今回ご相談にいらしたお客様は、写真Bだということがお概ね想定出来たので、キッチンの移動を極力避けたプランを今後ご提案する予定です。
専門家でもない限り、この違いを理解するのはカンタンではありません。とは言え、大規模にリフォーム&リノベーションを検討する際は、避けて通れない部分でもありますので、ぜひ一度、お近くのリフォーム&リノベーション会社のリフォーム&リノベーション専門建築士から説明を受けてみることをお勧めします。また、中古マンション購入をご検討されている方は、購入前に建築士に声をかけ一緒に確認するとより良いでしょう。
一級建築士 山口弘人
マンションリノベーション2020