お客様の要望・コンセプト
当たり前のことですが、一度壊した家は二度と同じ形に戻る事はありません。先祖代々受け継がれてきた家族の貴重な歴史も一緒になくしてしまうことが多々あるのです。 この施工例は屋根のか葺き替えや外観のリフレッシュも含め、かなり大がかりなリフォームとなりましたが、梁や柱、扉など、家族が長年なじんできた部位をなるべく使うという手法で、家族の歴史を分断させないことに成功しました。たとえば、玄関。見上げれば黒く立派な梁が、左右には目になじみのある扉や柱が昔のままの風情を残しながら甦っています。大きな和室に入れば、黒光りする扉やながい歴史を刻んできた柱時計など、こちらも家族の歴史の息吹が・・・。玄関を開け、中に入れば、それらの連綿と続く歴史の集大成を一望にすることが出来るのです。 無造作に家を取り壊し、あれを残しておけばよかった、と後悔するケースが多いようですが、この成功例はどのようにして家族の歴史を引き継ぎながら快適な住まいにすることができるかを知る上で、貴重なケーススタディとなるのではないでしょうか。
DATA
- 構造
- 木造
- 築年数
- 100
- 施工期間
- 180
- 施工面積
- 191.4㎡(約58坪)
- 施工部分
- 玄関、子供部屋、トイレ、浴室、洗面脱衣所、LDK、居室、書斎
BEFORE
