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ドクターリフォームの新築

ドクターリフォームサンセイの新築だから実現できた理想の我が家

山あいの静かな集落に、ふいに現れるモダンな佇まいの二階家。これが三村夫妻の新築の家です。そこだけ見るととても斬新なデザインなのですが、不思議なくらい周囲の風景にとけ込んで違和感がありません。


 三村家は代々の商家で、ご主人のご両親の代には雑貨店を営み、お母さんが亡くなった後は奥様が引き継いでいました。この春、近隣のお年寄りたちに惜しまれつつも店じまい。リフォームはそのずいぶん以前から、夫婦ふたりだけのより充実した生活のために計画していたことでした。


 何軒かのリフォーム業者をまわったあと、ドクターリフォームサンセイの相談会へ。そこで見た、壁に珪藻土を塗った和室の印象が良かったので話を進めることにしました。


 夫婦だけの家に、ご主人はさまざまな理想がありました。まずは「風通しがよく、明るい家」。子どもの頃から、住まいと言えば店の奥の陽の当たらない場所だったご主人です。そして父や祖父が残してくれたものを再利用したいということ。etc.etc.…。


この段階では予算のことはいっさい考えず、思いつく限りの理想にそったプランを作成してもらったそうです。できあがったプランはかなり理想的なものでしたが、予算を聞いてびっくり。新築の家を建てるのと変わらなかったのです。そこでいったん話を打ち切り、新築の方向でハウスメーカーを訪ねたりしました。しかし規格品の家では自分の理想とはほど遠いこと、何より、何度も打ち合わせを重ねた際のドクターリフォームサンセイの設計デザイン担当者が、「私たちのことを考えてくれている、私たち夫婦の生活を良くしようと一生懸命話を聞いてくれ、さまざまなアイディアを出してくれた」と思えたことが決め手となったそうです。こうして新築工事が始まりました。


 この家にはたくさんの遊び心と、心にやすらぎを覚えさせてくれる空間、そしてシンプルで合理的に暮らせる工夫が満ちています。


 斬新な形の外観ですが、山が連なった形に似ているので周囲の風景と違和感がないのでしょう。外壁は落ち着いたベージュの塗り壁です。コストはかかったのですが、ご主人のこだわりが生きています。玄関を入ると、正面に中庭を望む直径120cmほどの円形のガラス窓に度肝を抜かれました。窓越しに中庭の木々と、その奥には山並みまでも眺めることができるのです。玄関ホールは吹き抜けになっており、壁から天井へとなだらかな勾配を描いて張られたパインの無垢材が、山小屋か船の中にいるような錯覚をさせてくれます。


 左側はお客様用の和室。欄間の飾りに使われた桑は、元の家の欄間に使われていたもの。それに合わせて床の間の太い柱も桑の木でしつらえました。珪藻土の塗り壁、エアコンを隠すためのルーバーや、和室には意外な洋風の窓に掛けられた和紙のプリーツスクリーンなど、さまざまなアイディアによってコストをかけずに高級感を出すことができました。


 玄関ホールの右側はリビングダイニング、もっともこだわった生活のスペースです。


 天井と壁はすべて珪藻土と無垢のパイン材。天井は吹き抜けですが、少し変わった印象です。壁がストレートではなく、逆階段状になっているからです。そもそも部屋の端の梁を隠すためにしたことですが、天井に向かって狭まっていく吹き抜けがかえって空間に広がりを感じさせるようです。てっぺんには天窓。冬の星空はさぞかし美しいことでしょう。


 南に面したガラス戸からは燦々と陽が入り、風通しも申し分ありません。表には日本家屋独特の下屋が設けられ、真夏のきつい日射しを遮る工夫がなされています。


 キッチンの横には、便利そうな食品庫が控えています。家事室を作れば? というご主人の意見に、「食卓でアイロンがけをしてもこれだけは譲れない」と奥様が主張しました。ご夫妻の兄弟夫婦、総勢十八名が頻繁に集合するこの家では欠かせないものなのです。


 そしてご主人は、二階の寝室の横に書斎を作りましょうかという設計担当者の提案に、書斎にこもってしまっては夫婦のための家を建てた意味がないと断わったとか。その代わりリビングの隅にパソコンコーナーを作りました。 家のそこここには、父の建てた家で使われていた部材がさまざまに姿を変えて利用されています。懐かしいものの残る家は、訪ねてきたご兄弟たちにとってもやすらぎの場所となることでしょう。


 設計デザイナーに、気取らず本音をとことん話すことで実現できた家。三村さんは心から満足していらっしゃるようです。