VOICEお客様の声

お客様のくつろぎをめざして

リフォームで知った快適な住空間の素晴らしさ

リフォームで快適な空間が実現すると、まだ手を加えていない他のところもリフォームしたくなる。今回は、そんなご夫婦の思いをきっかけに、素敵に生まれ変わった老舗のお蕎麦屋さん『林屋』のお話です。


 日光東照宮の西参道前にある老舗のお蕎麦屋さん『林屋』。店を切り盛りする林さんご夫婦は、実は二年前に住宅部分をドクターリフォームでリフォームをしました。その時は、一階部分を中心に、明るく暖かいバリアフリーをコンセプトに、リフォームをしました。工事が終わり、快適で住みやすくなった我が家で暮らすようになったご夫婦には、次第にあることが頭に浮かんできました。


 「自宅のトイレがきれいで使いやすくなったことで、お店のお客様用のトイレも何とかしないといけないという意識が芽生え始めました。」


二十年前に設置したトイレは和式の便器で老朽化が進んでいました。さらに、トイレに行くには一度外へ出なければならず、雨の日はお客様に不自由な思いをさせてしまっているという問題点があったのです。世界遺産である日光には、毎日数多くの外国人が訪れます。また国内の旅行者も年配の方の割合が増えており、足や腰に痛みをお持ちの方も多いそうです。奥様は話します。


「どんな方にとっても使いやすい、そしてあわただしい観光地だからこそ、くつろいでもらえるお手洗いをつくることを決めました」


 当初はお手洗いのみを考えていましたが、よく検討していくうちに、お店全体が気になりはじめます。


「私たちもあと数年で世間では定年と言われる年齢です。これからのことを考えて、この機会に思い切ってお店を一新し、二人で新たに再スタートを切ろうと話し合いました」


 こうして、『林屋』のリフォームは、お手洗いを中心に、内装、外装も含めて行われました。これまであまり活用していなかったスペースに手洗器を配置し、トイレの個室は女性用と男性用に分けたほか、年配の男性の方を考慮し男性用の小便器も設けました。さらにおむつ交換のためのベビーシートも備え付けています。


 店内には新たにこげ茶色の腰板をしつらえ、より和風な印象に。壁や天井も貼替え、照明も新調しました。また、従来レジの位置は店舗の奥、厨房の入口付近にあったので、会計を待つお客様と、厨房から料理を運んでくる従業員の動線が重なってしまってしまうという難点がありました。そこでレジを入口に移動しスムーズな動線とするなど、これまで仕事をしていく中で感じていた幾つかの不満点も改善しています。


 外装は、色鮮やかに変身しました。以前は白を基調した外観でしたが、思い切って橙色に。看板も新たに設け、窓の面格子が、風格を増しています。遠くから目を引きながらも、どこか親しみのある上品な佇まいに仕上がっています。


リニューアルオープン後は、お客さんからの喜びの声をよく聞くそうです。ベビーシートのあるお蕎麦屋さんは初めてだったという声、食事も美味しいしお手洗いもきれいで良かったという声、ここで食事をして良かったという声。


 「お店にとって、美味しくて、親切で、そして清潔であることは何より大切なことだと思っています。ここではお客さんのほとんどが観光客ですが、偶然入ったお店にこの三つの要素がしっかりと揃っていたなら、その人はまた日光に来たいと思ってもらえるのではないでしょうか。日光のイメージアップは、私たち一人一人が担っているのだと思っています」


 リニューアル後は、店の外に行列ができるほど大変な盛況振りという『林屋』。ご夫婦の嬉しい悲鳴とともに、新たなお店の歴史がいま始まりました。