INPUT TRAVELインプットトラベルブログ

Italy

イタリア旅行記

「Outputだけでは枯れてしまう」
こんな言葉がこのinput*travelのきっかけ。2009年はItaly。ローマはもちろん、この旅からは列車に乗り少し遠出をすることが楽しくなりミラノやナポリにも出掛けた。


 まずはミラノに到着。ドゥオーモなど石造りのゴシック建築は、歴史を重ねているだけに流行に囚われないどっしりとした風格を感じた。滞在中ちょうどACミランの試合があったのでサン・シーロスタジアムにも足を運んだ。8万人収容できるサッカー専用スタジアムはまさにすり鉢状で、その後ローマで訪れたコロッセオでの鑑賞スタイルを取り入れているように感じた。(この頃のACミランは、インザーギ・ロナウジーニョ・ベッカムなどが揃っていた豪華メンバー時代でした。)




 ローマで一番のお気に入りはカストロサンタンジェロ。墓・要塞・収容所などとして利用されてきたお城で、大きな丸い船のような外観と最上部にあるカフェから眺めることができる景色が最高だった。眺めが良いということは敵の攻撃から身を守ることにも適しているわけだから、
日本のお城を料亭にする計画があっても楽しそうだ。





 映画テルマエ・ロマエでもお馴染みとなった浴場跡や、古代ローマ時代の遺跡フォロ・ロマーノも建物配置なども興味深く観察することができる観光名所。この類の場所を訪れる際は、中公新書から出版されている『物語イタリアの歴史』この物語シリーズがおすすめ。地元の本屋のおじさんに進められて以来、旅に行く際は必ずその国のこの本を持って行くようにしている。遺跡にいながら歴史の本を読むなんて、とても贅沢な時間だ。




 最終目的地はナポリ。海岸沿いの街、新婚旅行のメッカと聞いていたので、さぞかしキレイな場所なのだろうと期待して行ったのだが、ゴミが多かったのが残念。まぁ海が近いと開放的になるのだろう。気楽にサンタルチア港の景色とナポリピザを楽しんだ。





 翌日ミラノまで戻り、帰りのフライト時間まで余裕があったのでミラノサローネ会場を回ったが、とても半日では見られない規模だったので、またいつか行ってみよう。イタリアの旅は、歴史がありながら
どこか気楽に過ごしているような開放感を感じる旅だった。






 水の都、ベネツィア




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